何気なく使っている言葉の意味

「袂を分かつ」

 

「皆さん」は「袂を分かつ」(たもとをわかつ) という「ことわざ」を「使った事」が

「有り」ますか?。

 

・「袂」(たもと) とは

 

「和服の一部」を「表して」います。

「和服」には「手を出す・袖口(そでぐち) 」と「腕の関節付近を通す・袖丈(そでたけ) 」が

「有り」ます。

 

「袖口」と「袖丈」の間に「垂れ下がって」いる「部分」を「袂」(たもと) と「言い」ます。

「時代劇」で「ワイロ」で「貰った・小判」を「袂に隠すシーン」が「よく出て」来ます。

 

「袂を分かつ」の「意味」は

 

・「今まで一緒に行動していた人と別れる」事。

 

・「単に・人との別れ」を「表している」のでは無く「同じ目標・目的」を「持って行動」

     していた人と「価値観・意見」が「違ってきた為に別れて」しまう事。

 

・「別れる相手は「物」では無く「人」である事。

   「お酒を辞める時」に「酒と・袂を分かつ」という「言い方」は、しません。

 

・「価値観・意見が異なり」「関係を断つ事」で有り「個人」や「人が集まった・組織」との

   「決別」を「意味する言葉」で、ある事。

 

   だ、そうです。

 

 

「袂を分かつ」の「同義語」と、しては

 

・「袖を分かつ」(「そでをわかつ」)

 

    が「該当」するそうです。

 

 

「袂を分かつ」の「対義語」と、しては

 

・「袂を連ねる」(「たもとをつらねる」・「共に行動する」)

 

   が「該当」するそうです。

 

 

「去年の・9月末」私は「あと数ヶ月で・定年退職」に「なるという時期」に

「共に働いた仲間」と「袂を分かち」「自己都合退職」しました。

「42年間と半年・お世話になった会社」を「去る」と、いうのに「何故か」

「特別の感情」は「湧いて来ません」でした。

 

「退職日」私は「出来るだけ・人と会わぬよう」にして「会社を去り」ました。

「帰る途中で振り向き」「さようなら」と「つぶやき」ました。

 

「袂を分かつ」という「言葉」は「男女の別れ」に「使うには」

「ふさわしくない・言葉」と「思い」ます。

  しかし、「敢えて」「堪え切れない・女の情念」(こらえきれない・おんなのじょうねん) を

「切々と歌った」(せつせつとうたった)「この曲」を、私は「今回」「選択」しました。

 

黒沢明と・ロスプリモス」は「さようならは五つのひらがな」という「歌」を、歌いました。

「作詞」は「星野 哲郎」です。

「星野 哲郎」は「以前の・ブログ」で「紹介した」様に「昭和を代表する・大作詞家」です。

「どうすれ」ば、この様な「表現ができる」のか?」

「私の感性」では「思い及び」ません。

 

黒沢明と・ロスプリモス」は「1,961年」に「結成」された「日本ムード歌謡界」を

「代表」する「グループ」です。

「1,965年」「森 聖ニ」を「ヴォーカル」に迎え「ラブユー・東京」で「デヴュー」しました。

「ラブユー・東京」は「オリコン・2週連続・1位」の「大ヒット曲」に、なりました。

 

「1,968年」に「発売」した「たそがれの銀座」で「NHK紅白歌合戦」に「出場」しました。

  その後も「城ヶ崎ブルース」「タイトルが・長くて評判となった」

「さようならは五つのひらがな」「タンゴのリズム・が軽快」な「君からお行きよ」等が

「ヒット」しました。

 

 

黒沢明と・ロスプリモス」「さようならは五つのひらがな」

「作詞」:「星野 哲郎」「作曲」:「中川 博之」

 

さようならは さようならは

五つの ひらがな

たった五つの  ひらがなに

秘められた  女の  すすり泣き

あしたから  あしたから  ただひとり

あなたのくれた  悲しみを

あなたの代わりに  抱いてゆくのよ

 

あなたには  あなたには

小さな おもいで

だけど 女の  一生 を

この恋に ささげて  きた私

にくいひと  わるいひと  でも好きよ

泣き顔だけは  みせないで

あなたを送って  あげたかったわ

 

さようならは  さようならは

五つの ひらがな

たった五つの  ひらがなに

隠された  女の  しのび泣き

よろこびも  悲しみも  この文字に

包んですてる  さようならの

ことばがふるえる  霧の三叉路 (きりのさんさろ)

 

 

※ 「山口 百恵」も「さようなら」が「付く」「さようならの向こう側」と、いう「引退曲」を

「歌い」ました。

 

「作詞」は「これまでに・何回か紹介」した「阿木 燿子」(あぎ ようこ) です。 

阿木 燿子」は「キャンディーズ」の「解散曲」「微笑み返し」も「作詞」しました。

「作曲」は「夫」の「宇崎 竜童」(うざき りゅうどう) です。

 

「歌詞の初め」に「何億光年輝く星にも寿命があると」の「一節」が「有り」ます。

「光年」は「年という・漢字」が「時間」を「イメージ」させますが「距離の・単位」です。

「1光年」は「光が・1年間に進む距離」で「約・9兆5,000億km」です。

 

「宇宙」は「膨張を続けて」いますが「現在の大きさ」は「直径・930億光年」の

「球体」で、あると「言われて」います。

 

阿木 燿子」は「いたずら心」で「この歌詞を使った」のだと「思い」ます。

「プロの・作詞家」が「間違った・言葉使い」を「する事」は「有り」ません。

「ましてや」「阿木燿子」の様な「大・作詞家」で、あれば「なおさら」です。

 

「山口 百恵」は「1,959年・1月生まれ」の「歌手」「女優」です。

「夫」は「俳優」の「三浦 友和」「長男」は「俳優・歌手」の「三浦 祐太郎」

「二男」は「俳優」の「三浦 貴大」です。 

 

「山口 百恵」は「1,973年」「映画・としごろ」に「出演」し「同名の曲」で

「歌手・デヴュー」も、しました。

「森 昌子」「桜田 淳子」と「共に」「花の・中三トリオ」と「呼ばれ」ました。

 

「2枚目の・シングル」「青い果実」では「イメージチェンジ」を「図り」「大胆な歌詞」に

「挑戦」し「一夏の経験」の様な「際どい歌詞の・歌」も「歌い」ました。

  この「青い性・シリーズ」で「絶大な人気」を「獲得」しました。

「歌と・ビジュアルの・ギャップ」「それに伴う・背徳感」が「独特の人気」と、なりました。

 

「1,974年」「15歳の時」には「映画・伊豆の踊子」に「主演」し「後に・夫となる」

「三浦 友和」と「共演」しました。

「三浦 友和」とは「その後」も「テレビドラマ」「CM」で「共演」し「ゴールデン・コンビ」と

「呼ばれ」ました。

 

「山口 百恵」は「映画・13作」で「主演」しましたが「12作」は

「三浦 友和」との「共演」でした。

「ある・映画監督」は「山口 百恵」は「歌手」と、言うより「女優」だったと「評し」ました。

「1,976年」には「プロマイド」「売り上げ・1位」と、なりました。

 

「この年」に「リリース」した「横須賀ストーリー」から「阿木 燿子・宇崎 竜童」「夫妻」の

「歌」を、歌い「新境地」を「開拓」しました。

「引退曲」と、なった「さようならの向こう側」まで「二人が作詞・作曲」した「楽曲」は

「全て」「大ヒット」しました。

 

「評論家」は「山口 百恵」は「菩薩」(ぼさつ) の様な「存在だ」と「評し」ました。

「写真家」の「篠山 紀信」は「山口 百恵」の「デヴュー当時」から「何万枚の写真」を

「撮り続けてきた」そうです。

 

「1,970年代」に「篠山 紀信」が「最も多く撮影した・女性」は「山口 百恵」だ、そうです。

「篠山 紀信」は「時代」が「山口 百恵」を「必要として・時代と寝た女」と

「称した」そうです。

 

「1,979年・10月」「20歳の時」「三浦 友和」との「恋人宣言」を「発表」しました。

「1,980年・3月」「21歳の時」「婚約発表と同時に・芸能界引退」を「発表」しました。

 

「同年・10月」「日本武道館」で「開催された」「ファイナル・コンサート」では

「これまでの応援」を「ファン」に「感謝した後」「最後の歌唱曲」と、なった

「さようならの向こう側」を「涙の・絶唱」しました。

 

 

「山口 百恵」「さようならの向こう側」「作詞」:「阿木  燿子」「作曲」:「宇崎  竜童」

 

何億光年  輝く星にも  寿命があると

教えてくれたのは  あなたでした

季節ごとに咲く  一輪の花に  無限の命

知らせてくれたのも  あなたでした

Last song for you

Last song for you

約束なしの お別れです

Last song for you

Last song for you

今度はいつと 言えません

 

あなたの燃える手  あなたの  口づけ

あなたのぬくもり  あなたの  すべてを

きっと  私  忘れません

後姿  見ないで下さい

 

Thank you for your kindness

Thank you for your tenderness

Thank you for your smile

Thank you for your love

Thank you for your everything

さよならの かわりに

 

眠れないほどに  思い惑う日々  熱い言葉で

支えてくれたのは  あなたでした

時として一人  くじけそうになる  心に夢を

与えてくれたのも  あなたでした

Last song for you

Last song for you

涙をかくし  お別れです

Last song for you

 Last song for you

いつものように さり気なく

 

あなたの呼びかけ  あなたの喝采

あなたのやさしさ  あなたのすべてを

きっと  私  忘れません

後姿  見ないでゆきます

 

 Thank you for your kindness

 Thank you for your tenderness

Thank you for your love

 Thank you for your everything

さよならの かわりに

さよならの かわりに

さよならの かわりに

 

 

「袂を分かつ」を「英語」で「言う」と

 

「break off」

 

   (「関係を断ち切る」)

 

   と「言う」そうです。